毎日会社で働くサラリーマンの方々は会社では上司と部下との板挟みに、家に帰ると妻あるいは夫や子供、はたまた親の介護や親せき付き合いなど、様々な要因が積み重なることによるストレスがあります。
このような仕事のみならずその人を取り囲んでいる生活環境によって何重にも重なるようなストレスのことを「サンドイッチ型ストレス」という言葉で表現されるそうです。
仕事のストレスのみならずこのサンドイッチ状態になると、ストレスもいつもの倍以上に膨れ上がってしまいます。

今回はそんなサンドイッチ状態になる原因と予防策や解決策について考えていきたいと思います。
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サラリーマンを取り巻く環境

「上司。部下。従業員。客。営業先。家族。親戚。家庭。友人」
働くと言っても本当に様々な要因や関係が折り重なっています。
どの関係においても衝突がなく、ストレスもかからないのであれば不自由することなく仕事にも取り組めると思いますが、なかなかそううまくはいきませんよね。
こちらの記事でも触れましたが仕事を辞めようと思う理由としては「社風や風土」「評価制度」そして最も多い理由としては「人間関係」が大きく影響しています。
どのような状況に陥るとサンドイッチ状態になるのでしょうか?
各シチュエーション事で考えてみたいと思います。
職場環境
➤ 上司と部下の板挟み
上司からの命令をこなしつつ、部下の指導や育成もしなければなりません。
上司の怒りを緩和しつつ、丁寧におだてなおかつばれないように仕事の手を緩めて休憩する。
部下はもっとバリバリ働いてもらえるように仕事をしっかり教えてあげる。指導の手を緩めてしまうとかえってなめられてしまう可能性があります。
また指導している部下が何か失敗してしまったときは、自分の責任になる可能性もあります。
あいつの指導はお前に任せているはずだぞ~!
上司からの攻撃を華麗にかわしつつ関係を良好に保ち、それでいて自分の仕事は完璧にこなす。そ・し・て、その上に後輩の指導…
サラリーマンっていつ心が休まるの…?
そんな板挟み状態に、本当にストレスが溜まってしまいます。
➤ 従業員とお客様、営業先
あなたが指導したり仕事を教えたりするパートやアルバイト従業員の方はあなたのことを常に見ています。
もちろん仕事を覚えるためでもありますが、監視にも近いほどにあなたを見ています。
ちょっと仕事で手を抜いているところを見られた時には「あの人さぼってました…」と告げ口されるかもしれません。ほかにも仕事で失敗したり、うまくいかないときには「あの人ができないんだから私ができなくてもいいよね♪」というふうに手を抜いてしまうかもしれません。
あなたが仕事がバリバリこなせたり営業を何本も決めたり指導がうまかったり従業員の扱い方がうまければ、その分従順に働いてくれますが、もし扱い方を間違えてしまえば、あなたの敵にもなりかねません。

仕事だけでなく、お客様の対応や営業先での振舞い方も上記の内容同様に重要になってきます。お客様対応をするあなたの態度、営業先での振舞い方。すべて監視されています。
本当に気を抜ける時間すらもあったもんじゃあありません。
家庭環境
家に帰ったら仕事の疲れを癒したい。けれど…家に帰ってもストレスだ。
もちろん些細もあれば、かなりの問題のものまで幅広い対象が存在します。
- 妻や夫、彼女や彼氏
- 子供
- 自分の親の介護や過剰な干渉
- 自分の兄弟との関係
- 親戚との関係
- 妻や夫、いわゆる相手方の家族との関係
約6割のサラリーマンが「家族に疲れた」「家族がしんどい」と頭を悩ましています。
その中でも問題になるのが「妻、夫との関係」と「互いの家族との関係」です。
➤ 妻、夫との関係
ひと昔前までは奥さんは家にいて家事をしてもらう専業主婦という方が多かったですが、今は時代も移り変わり共働きの家庭が増えています。
そうなると奥さんの方も毎日仕事で忙しく、なおかつ家に帰ったら家事をしなければいけなかったり、子供の世話を見なければいけない。旦那は毎日帰ってくるのが深夜過ぎ…
そして夫婦の会話も減ってきて、どんどん関係が悪くなってしまい、顔を合わすのですらストレス…という結果になるかもしれません。
例えば仕事をしてお金を稼ぐのが夫、専業主婦として家のことをしてくれるのが妻(あるいはその逆も)という分担をすることで役割が決まり、その仕事をする責任の有りかを決めることで物事がスムーズに進むと思います。
しかし、現状1馬力で家計を守るのはやはり難しいですよね…
お互い働いているからこそ生まれる問題も多いと思います。
その結果家にいても居場所がない…家にいることがストレスだ…なんてことにもなるかもしれません。
そこでお互いの家族が子供の世話を仕事中に見てくれたり、用事の際には協力してくれたりすればストレスも軽減しますが、ここでも重要になってくるのが両親たちとの関係作りです。
➤ 互いの家族との関係
協力を仰ぐ分、それだけ家庭のことに干渉してきて口出しされてそれがきっかけで関係が悪くなったりすることもあります。
そうなると親と妻、親と夫の板挟み状態になってしまいます。
仕事と私生活
➤ 仕事をとるか私生活をとるか
ワークライフバランスという言葉があるように「仕事が多すぎて毎日深夜に帰宅」「せっかくの休みの日でも休日出勤当たり前」「残業しても残業代は出ないサービス残業ばかり」。仕事で埋もれるのが生きがいという人ならいいでしょうが、多くの人は不満をため込んでしまっているはずです。
「仕事のための人生」なのか「人生のための仕事」なのか。
仕事を優先しすぎるがあまりに家族との時間を確保できなかったり、休みなく仕事をして体調を崩したり主なく病気になったり、自分の私生活を楽しめなかったりなど、
「自分の人生」と「自分の仕事」の関係でストレスになる可能性があります。
- 家族を大切にしたいからもっとお金を稼ぎたいけど、仕事をすれば家族の時間もなくなる
- 家族との時間を優先したいから残業をせず帰っていたら残業代がもらえず給料がすくなくなってしまった
このように私生活と仕事の関係においても板挟み状態になる可能性があるのです。
サンドイッチ状態から抜け出すために
➤ 自分も会社、家族の一員だと意識を持とう!
仕事なら仕事のみ、家庭の問題なら家庭の問題のみでストレスがある場合ならまだ対処できることもあると思いますが、
それらの問題が一斉に襲い掛かってきたときはストレスが何倍にもなってしまいます。
そしてその悩みを長い間我慢し続けてしまうと「サンドイッチ状態」になってしまい心にも体にも悪影響が出てしまいます。
「自分が我慢していればいい」
というのは、人のためであるように見えてそうでないかもしれません。
あなたは「会社の従業員の1人」「大切な家族の1人」
会社を守りたいですよね?家庭を大切にしたいですよね?
自分を大切にしない人が他人のことを大切にできないということもあります。
まずは自分のことを考えるのも大切ですよ。
➤ ストレスを解消する方法を身に着けよう!
その一方で働くうえであったり、生きてくうえでは我慢がつきものです。我慢ばかりを重ねていてもストレスが溜まってしまうばかりですので、ストレスを軽減することを考えましょう。
- 自分ひとりで抱えないために、職場の人を頼る。
- 困ったときは「困った」と言い、従業員の人に助けてもらう。
- 家庭にストレスがある場合は家族の人と一度時間をしっかり割いて話し合う。
- 今の仕事をしていても人生が充実しないと考えたら転職してみる。
まとめ
「サンドイッチ状態」に代表されるように会社で働くということは本当にストレスがたまると思います。仕事、家族、人生。いろいろな要素が複雑に絡み合って、仕事をしていることでしょう。
「サンドイッチ状態」に陥る前に、ストレスを我慢するのではなく解消できるように、自分なりのストレス対策を身につけてください。
自分ひとりで考えても答えがでない場合は、一人で悩まずにまずはほかの人に助けを求めるのも一つの手です。
ストレスをためやすい人は自分ひとりで解決しようとしてしまうので、勇気を出してまずは誰かに相談することをお勧めします!