仕事における強い不安悩み、ストレスを抱える人はとても多く、それが鬱病につながる原因となります。
こちらは株式会社マクロミルが発表した20歳から59歳までの働く男女1000人を対象にした「ストレス実態調査」の結果です。



引用:株式会社マイクロミル ~ストレスチャック制度の移行にともなう~働く男女1000人ストレス実態調査 より
この調査の結果により
・働く人の86%が「ストレスを感じている」
・原因は「仕事、職場の人間関係」
・その頻度はほぼ毎日
ということがわかります。
15人に1人は鬱になるというデータも存在しているとおり、
毎日仕事でストレスを抱えている日本人は誰でも鬱病になってしまう可能性があるのです。
鬱というのはストレスが原因となって発症しますが、では具体的に仕事においてどのようなストレスがもとで鬱になるのでしょうか?
その原因と対応策について考えていこうと思います。
Contents
仕事で鬱になる原因
鬱の原因である「ストレス」
仕事におけるストレスとはどのようなものがあげられるのでしょうか?
・異常な長時間労働
・生活が困難なほどの低賃金
・職場での人間関係や、いじめ、上司からのパワハラ
仕事で鬱になる原因は上記のことが考えられます。
1つ1つ具体的に見ていきましょう。
➤ 異常な長時間労働
「異常な長時間労働」は厚生労働省でも「精神疾患の原因になりやすい」と認められています。
一日に1、2時間くらいはおそらくどの企業もあると思いますが
月に100時間を超えるような残業は「異常」です。
➤ 生活が困難なほどの低賃金
鬱になる原因の1つとして、給料が低すぎて一般的な生活すら困難というケースもあります。
・質素な生活をしているのに貯金が貯まるどころか減る一方である
・給料だけでは生活費を賄うことができず毎月借金をしている
・入社して数年したのに給料があがらない。
特に生活を豊かにしたくて働いているのに働けども働けども給料が上がらなかったらモチベーションもあがらないですよね。
自分の頑張りに応じた給料の支払いがないというのも仕事がストレス、鬱になる原因です。
またきちんと働いているのにも関わらず、給料が低い場合はもしかすると違法な状況で働かされている可能性があります。
・長時間働いているのに残業代がなかったり、休日出勤をしたにもかかわらず休日手当てがない
・給料を時給換算すると最低賃金を下回る
・残業代を「みなし残業代」として支払われていて、どれだけ頑張って働いても給料があがらない。
生活に必要なお金。
どれだけ働けども給料が上がらないのであれば、こちらもストレスの一因になります。
➤ 職場での人間関係やいじめ、上司からのパワハラ
「仕事を辞めようかな」「鬱になった」原因として職場でのいじめやパワハラというケースも多いです。
・蹴られたり、殴られたりといった暴力を振るわれる
・物を投げつけられたことがある。
・長時間におよぶ説教や無視など精神的に追い詰めてくる
・あまりにも多すぎる量の仕事を振られる
・指導を受けたこともない仕事内容をさせられる
・プライベートを侵害される
職場での人間関係が悪いと誰を信用していいかわからず、常に周りの人の顔色を窺ったりしてしまいます。
また誰かが話す度に自分の悪口を言われているような気がしてストレスを抱えてしまうという悪循環に陥ってしまう可能性もあります。
その人間関係の悩みの中でも一番多いのは職場で関わる上司との関係です。
上司との仕事の進め方に相違があれば自分が我慢する必要があったり、何かに付けて怒鳴り散らしてくるような上司なら職場にいるだけでストレスの原因になってしまいます。
➤ 仕事とストレスの関係
このように仕事におけるストレスの原因は大きく分けて3種類あるかと思います。
またストレスが人間に与える悪影響には様々な研究結果が報告されており、三大疾病のリスクの増大や生活習慣病、そして鬱病の発症などがあげられます。
ではそういった病に侵されないために、ストレスとどのように付き合っていけばいいのでしょうか?
仕事での鬱の対処法
仕事においてストレスが溜まらない環境であれば鬱にもならないと思います。
ではそのストレスの対処法はどのようなものがあげられるのでしょうか?
➤ 信頼のおける人に相談する
信頼のおける上司や友人、家族などあなたにアドバイスをくれる身近な人に困ったときはまず相談しましょう。
やはり一人で悩んでいてもなかなか解決することもありません。
人間関係や賃金の問題、長時間労働など、まずは誰かに相談して客観的に今の現状を見てもらって、一緒に解決策を考えていきましょう。
➤ 人事部や会社の公正な第三者に相談する
人間関係に悩んで辞めようかと思ったり、あまりにもひどいパワハラやモラハラがある場合は社内の人事部や人事権のある人などに相談してみるのも一つの手です。
「客観的にみてもひどい職場」であるのであれば会社としても動かざるを得ないかもしれません。
そのような状況を放置しておくとどんどん業務の効率も下がっていくからです。
人事権を行使して職場の従業員の配置を変えたり、あなたを別の部署などに転勤や異動をかけてくれたり、今の現状から救ってくれる可能性があります。
➤ 転職する
相談したり、会社と話あっても今の労働環境が変わらないのであれば、もうそれ以上あなたが会社にあわせる必要はありません。
仕事がストレスなのであれば、それ以上ストレスをためて鬱になってしまう前に転職をおすすめします。
あなたに合わない職場や人間関係があるのであれば、あなたが合わせる必要は全くありません。
こちらからオサラバして、あなたを大切にしてくれる職場でまた元気に働きましょう!
こちらに転職サイトを利用した、転職の仕方を掲載しています。よかったら参考にしてみてください。
まとめ
仕事は確かに生きていく上において非常に重要です。しかし、そのためには心身の健康が必要不可欠です。
健康と引き換えに仕事を続けるのであれば、いつか取り返しのつかないことになるかもしれません。
仕事にストレスが溜まっているのであれば、一度会社の風潮や体制、仕事に関して見直してみてはいかがでしょうか?