サラリーマン時代、毎日長時間残業当たり前、サービス残業上等、営業をとれど褒められず給料も上がらず、本当に辛い日々を過ごしていました。
- 飛び交う上司の怒号
- 営業をとろうとすると足を引っ張る同期
- 隙を見せれば従業員が上司に陰口
- 一度スーツを身にまとえば顧客のクレーム、営業先の苦情どんとこい

本当にストレスがかかり続ける日々を生き抜くなかで、会社は戦場なのかとすら思うようになりました。
私だけでなく戦場を生き抜くサラリーマンにかかるストレスを戦場に赴く兵士と関連付けて考えてみたいと思います。
Contents
サラリーマンのストレスの原因とは?

まずはサラリーマンのストレスの原因から見ていきます。
ストレスの原因ランキング
- 人間関係
- 負担に感じる業務内容と業務量
- 業務上のミスや事故
- 社内や取引先からの強要
- 職場の環境変化によるストレス
ALL bouto 健康・医療 『会社員の悩み1位はやはり○○?ストレスランキング』より
サラリーマンは本当に多くのストレスと戦っているのがわかります。
こちらを見たあなたも「このランキングは意外だなあ…」とは思いませんよね。
そのうえ、このなかのどれか1つだけが悩みだということもなく、それぞれが複雑に絡み合うことでストレスを増強させているのです。特に会社という独特の雰囲気を持っている場所においてそのストレスを増長させています。
そしてこの「会社とサラリーマン」の関係は「戦場と兵士」の関係によく似ているんです。
サラリーマンと兵士共通点
サラリーマンはリーダーがいて、従業員や社員、あるいは会社をあげて同じ目的に向かって任務を遂行する組織です。
- 商品を売って、販売利益を稼ぐ
- サービスを提供することで、収益を図る
- 一致団結して業務に取り組み行政を良くする
このようにリーダーが主導となり、その下に与する従業員たちが目的に向かって作業を行っていきます。
一方兵士も同じくリーダーがいて、その下の兵士たちが同じ目的に向かって任務を遂行していきます。
- 敵を倒すためにリーダーの指揮に従い任務をこなす
そして両者の共通点と言えば…
-
- 上司の命令は絶対である
- 同じ組織の人間であれば運命共同体
- 敵がいれば戦う必要がある
- 命の危険もつきもの
少しオーバーな表現もあるかと思いますが、1つ1つ詳しく見ていきましょう。
➤ 上司の命令は絶対である
上司が右を向けと言われれば右を向き
黒色の物を指さし「これは白色だ」と言われればうなずき
上司が「yes」と言えば「yes」と言うしかない。上司に「NO」は禁物。
上司の言うことは絶対です。もし両者の場合で「NO」と勇気を振り絞って言ったとしましょう。
サラリーマン:仕事の評価が下がり、給料もカットされる危険がある。より過酷な部署に異動をかけられる可能性もある。上司の一声で職場の従業員が敵になってしまうかもしれない。
兵士:一人で身勝手な行動をする「危険人物」として捉えられる可能性がある。重要な任務の時にまとまって行動できないあまりにチーム全体が崩れてしまうかもしれない。リーダーの一声で組織から外される可能性がある。
このようにサラリーマンと兵士は上司に対して「NO」と言えないという共通点があります。

そしてそれが原因となってしまい職場や戦場においてストレスがかかってしまう場合があります。
- 理不尽なことをいうリーダーでも断ることができない
- どう見ても不可能な任務を任されてしまう
- 上司の顔色を常に伺っていなければいけない
- 自分を押し殺してもリーダーの言うことを聞かなければいけない

➤ 同じ組織の人間であれば運命共同体
自分がもし仕事をさぼり手を抜いた場合、自分の評価だけでなくチーム全体の評価も悪くなってしまいます。その結果、会社にとっても悪影響を与える可能性があります。もちろん自分が手を抜いていなくとも、ほかの従業員が手を抜いている場合も同様です。
この作業自分が不得意だから、あの人に任せちゃおう…というのはできる場合とできない場合がありますよね。
会社として例えば車を販売する会社に入社したとして「自分車売るの苦手なんで…」なんてこと言えるわけないですよね。
このように自分がどれほど力を入れて取り組むことができるかだけでなくチームの仲間も一緒に頑張ってくれるかというのが任務を遂行するになって重要になってくるのです。
チームメイトが頑張らない…チームメイトが役に立たない…であればチームの成績、そして自分自身の成績にも大きく関わってきますし、自分が頑張らなければチームに迷惑をかけてしまう結果になるのです。
そのため、自分だけが楽をすることもできず、チームメイトの協力も必要不可欠となり、手を抜くこともできない、任務を遂行するために人間関係も良好にしておかなければいけません。

自分を責めすぎないようにしてくださいね!
➤ 敵がいれば戦う必要がある
どんな業種や戦場であっても敵は必ず存在します。
上述の例のように車を販売する会社であれば競合他社というのは必ず存在します。そしてサラリーマンは競合他社だけでなく、それらをとりまく様々な企業やビジネスマンと戦わなければいけません。
その熾烈な戦いに情けや容赦をしていると、その競争相手にあっという間に負けてしまいます。
- 営業を他社にとられた結果自分の成績が下がり給料も下がってしまった。
- いつも契約してくれていた企業が他社に乗りかえてしまい商品が売れなくなってしまった
- 仕入れ先が契約を解除してしまい商品を原材料を仕入れることができなくなった
会社=戦場であることを考えれば至極当然だと思います。

情け容赦などはありません。競争に負けてしまえば、あなたの収入や給料に直接響いてくるのです。
➤ 命の危険もつきもの
そこは兵士と違って命の危険はないかと思うかもしれませんが、現代の日本において必ずしもそうではないと言い切ることができません。
- 精神的なストレスによる鬱
- 過重労働が原因による新疾病や脳卒中
- 過労が原因で自分で自分の命を落としてしまう
現に私がそうでした。
これ以上仕事をしていると死んでしまうと心の底から本気で思っていました。
限界を超えてまで無理に働き続けること、そして働かせられることは命を危険にさらすことになります。このことも兵士と同様で相手によって命を失うこともあれば戦場の過労によって命を失うケースもあります。
その他にも出動直前の戦闘機のパイロットや機動隊の隊員よりも、会社に満員電車を使って通勤する人の方が、強いストレスを感じるという調査結果も存在するようです。
満員電車という環境下では状況をコントロールすることができないために、上記のようなストレスにさらされるのだそうです。
さらに会社という戦場に赴くので、通常の満員電車のストレスに加えて「出勤」という絶望感に苛まれてしまいます。

サラリーマンと兵士の違いとは?
サラリーマンが抱えるストレスの原因を、戦場の兵士と比べてみて考えてみました。
上記のようにいくつも似ている点があります。そして最後に1つだけ付け加えさせてください。
➤ サラリーマンも兵士も替えが効く
という点です。もちろん自分は1人しかいませんが、チームから見て会社から見てあなたはチームメイトや従業員の1人で違いはありません。
もし脱落しても替えが効くのです…
しかし、言い換えれば自分にしかできない仕事もないということです。
自分にしかできない仕事がないということは、あなたがこれ以上働いたら体か心が壊れてしまうかもしれないと思ったのであればほかの人に変わってもらえるのです。
そして、サラリーマンと兵士が似ている点について話をしていましたが、大きく異なる点もあります。
➤ 命をその会社に捧げる必要はない
「命をかけてお国のために」と身を粉にして兵士の方々は戦時中など私たちの身を守ってくれます。
「命をかけて会社のために」と身を粉にして会社に尽力しても会社はなにもしてくれません。たとえ体調を崩すまで働いたとしても何もしてくれないのです。
そこまでして会社に命をささげる必要はありますか?
もし限界がきているのであれば、そのようになるまで働かせてきた会社が悪です。
あなたの大切なたった一つの命をそんな会社に捧げてもいいのですか?

まとめ
会社はサラリーマンにとっての戦場だと思います。
嫌なことばかり浮かんでしまいますが、チームで任務を遂行することの楽しさというのも会社で働くうえで重要なメリットだと思います。
「チームのみんなで苦労してようやく達成したプロジェクト」
この感動というのはやはりチームで動いている人にしかわからない喜びだと思います。
会社で働くということはデメリットもありますがメリットも数多くあります。
自分の命をささげる必要は微塵もありませんが、楽しんで戦場を駆け抜けてくださいね!