出世と鬱の関係




会社を辞めようであったり、仕事がストレスであったり。

その原因となるのは人間関係によるものだということを以前記事にしました。

  • 上司が怖すぎる
  • 従業員が足を引っ張ってくる
  • 後輩がミスばかりして仕事が全く進まない

仕事で鬱になる原因としては上司からの圧力やプレッシャーによるものが多いです。

その一方で今回は先輩からの圧力や人間関係の悪い職場、後輩社員もしっかり指導して成長させて、ようやく昇進・出世!……その昇進した後も実は鬱になる可能性がある「出世と鬱」に関してお話をしていこうと思います。

出世と鬱の関係性とは?

出世をする、部長になったり店長になったり責任者になったりすることで、責務が重くなりこなす業務もおおくなり、それまでとは内容の異なる仕事をし、プレッシャーが大きくなりすぎたことで、仕事がストレスになり鬱になる可能性があると思います。

自分がまだ部下であったり、自分よりも部署に位が上の人がいたりするときに感じていたストレスとはまた少し違ってきます。

  • パワハラ、セクハラという従業員の目が厳しくなる
  • 部下を怒ったり指導したりしづらくなる
  • 自分よりも年が上でも部下の人が増えることで、人間関係に疲れる
  • リーダーとして自分はミスをできない、成績をしっかり残さなければいけないというプレッシャー
  • リーダーとして職場で振舞うことの責任感が増す

このように部下であったり、若手と言われるような社員とは一風変わったストレスが昇進するとのしかかってきます。

そして、そのプレッシャーに耐え切れずに知らず知らずのうちに鬱になっていたということも…

出世と鬱 私の場合

実際に私も部下ができたり従業員を指導したりというリーダーのその下という役職までは上り詰めることができましたが、やはりその時にのしかかる圧力やストレスというのは今までとは違っていました。

転勤の辞令が下りたときに、転勤先では「副リーダー」という役職で頑張ってほしいと言われ転勤しました。そこで結果を残すことができれば昇進というのもかかった転勤です。

よーし!がんばってバリバリ働いて結果を残してやるぞ!と意気込んでいったものの、実際は自分が想像しているものとは180度違ったものでした。

  • ミスができない

仕事をするにおいてミスは絶対にしてはいけません。しかし、今まではまだ若手だし…歴も少ないから…という言い訳ができていましたが、昇進することによって「まだできないの?」「あの人がミスするんだから自分もいいか」と位があがることによって、ミスを1つでもしたときの周囲の目が一段と厳しくなりました。また自分にたいしても「出世したのに何をミスしているんだ」「出世したんだから失敗なんかしてはいけない」と従業員だけでなく、出世した自分に対する自分の評価自体も高くなっていることに気づきます。上述の通り仕事をするにおいてミスはしてはいけません。それでも絶対というのはなく誰でもどこかで失敗をすることがでてきます。そのいつかくる失敗に対するプレッシャーが強まったのを覚えています。

 

  • 成果を残さなければいけない

こちらも立場によって結果に対する責任感が異なってきます。会社から下りてきた一か月の目標に対してある程度上の位になるとその目標を個人個人に割り振ることがあると思います。もちろんみんな均等に…などというわけはなく、歴が上であったり個人のレベルが上であればあるほど個人の目標値というのも上がってきます。その目標を達成するのは「当たり前」。そして、その「当たり前」を超えた先には後輩の手伝いや指導が待っています。

今までは個人の割り振られていた目標を達成しておわり。だったのが昇進することによって後輩や目標に達成できそうにない従業員の後押しというのも成果を達成するにあたってのしかかってきたのです。自分の目標を達成するという成果を残すことはもはや当たり前になり、それに加えて従業員の指導も増えてくるのです。自分が結果を残せていないのに従業員に指導なんてできませんよね。そういった結果に対するプレッシャーも増しました。

 

  • 従業員の指導、職場の雰囲気作り

どういう職場かというのはその部署の部長であったり責任が一番ある人であったり、位が一番高い人を見ると一目でわかります。従業員がキビキビと働き、目標も毎月達成できている、後輩もその部署にいくと必ず成長している、そのような部署の責任者というのはやはり敏腕であったり人間性が優れていたりします。その一方で従業員が仕事を覚えない、後輩も育たないような部署の責任者というのは、やはり評価も悪く会社からの圧力も非常にのしかかってきます。

私も副ではありますが部署を回す練習として部署の運営の一人を任されることがありました。後輩の育成、新しく入った従業員に仕事を教える、一か月の部署の営業目標の割り振り、仕事ができていない従業員への教育。その中でも最も気をもんだのが指導と職場の雰囲気作りでした。

今まではわからないことがあれば「聞ける」立場だったのが「教える」立場になり、わからないは許されません。仕事上の業務内容について一通りの知識があるのはもちろんのこと、それを応用を効かせて使うことができる必要がありました。また従業員に対する指導や教育も、従業員1人1人の能力や仕事を覚えるスピードなどに合わせて行う必要もあり、伝え方もその人毎によって変えなければなりません。すべての従業員に好かれる必要はありませんが、少なくとも自分が指導することによる職場への影響というのは少なからずあります。厳しく指導すれば従業員の仕事に対する取り組む姿勢も変わり、優しく接するようにすれば従業員がなまける可能性もあります。

 

このように自分ひとりだけの仕事だったのがチーム全体としての仕事に、1人だけの目標がチーム全体の目標に、自分の気持ちやモチベーションだったのがチーム全体のモチベーションに。

個よりも輪を見るようになり視野が広がった分こなす業務内容も仕事量もそれまでとは全くと言っていいほど異なっていました。

そして今までとは異なる質のプレッシャーによって仕事と自分の心の調整が効かなくなり鬱になってしまったのです。

鬱の予防策

このように昇進と鬱は密接な関係があると私は考えます。

今まで通りではダメで、従業員への指導、職場の雰囲気作り、チーム全体の目標達成への意識。若手だったあの時、何に悩んでいたんだろうと思ってしまうほどストレスの質も量も異なります。また従業員たちを叱りつつも自分は会社から叱られるという状況も精神的ながんじがらめ状態が続くと、自分の中の心の折り合いもつかなくなり、その状況も鬱の原因になってしまいます。

「モラハラ」や「パワハラ」などの言葉をよく耳にするように、現代の職場というのはリーダーや上司などの立場の方にとっては実力を発揮しづらくなっている現状もあるのです。怒ると「パワハラ」、飲みに誘うと「モラハラ」、後輩と話をすると「セクハラ」。上司としての立場からも本当に難しいと思います。その一方で若手社員に対して厳しい態度をとらないと今度は甘くみられる可能性もあり、「甘さ」と「やさしさ」は別であることをよく理解させることも重要になってきます。叱りたいけど叱れない、指導をして成長をさせてあげたいけど指導もできない。上司も上司で部下と会社という間に挟まれるというストレスを抱えているのです。

もしその板挟みの状況がストレスだと感じこれ以上働くと体も心も壊れてしまうという状況になってしまった場合は、病院に行ったり休養をとったりして、早めの対処を行いましょう。

またそのような状況から自らを守る手段もあります。

それは一度上がってしまった自分への期待や願望を大きく下げることです。昇進したから…、社歴が上がったから…、自分は立場的に…、ではなくまずは自分のできることを、確実にこなしていきましょう。確かに立場としては会社から辞令が出た段階で大きな変更があるかもしれません。しかし、実際にその立場があなたになじむにはもっともっと時間を要します。たとえうまくいかないことがあったとしても、まだできていない自分を楽しむというくらいの気持ちでいた方があたな本来のパフォーマンスも発揮できるはず!

そしてもう一つ、昇進して鬱にならない予防策として、あなたの昇進を決めたのは自分ではなく、ほかの人の評価があったことを思いだしてください。あなたが昇進できたことには理由があるはずです。

  • あなたに任せておけば大丈夫
  • なにかあったとしてもあなたならきっと乗り越えてくれる
  • 期待に応える、いやそれ以上の働きをしてくれる

そう思わせる働きをあなたができていたからこそ昇進をすることができたのです。もちろんその期待がプレッシャーになってはいけませんが、その以前の働きぶりを見て、その以前の働きぶりを評価されて昇進が決まったことには違いがありません。無理に職位が変わったからと言って、立ち振る舞いを変えていたら、せっかくのあなたの良さもなくなってしまいます。

少し肩の力を抜いて「期待以上のことはしなくてもいいんだ」という心持で目の前の仕事を毎日の仕事をこなしてみてはいかがでしょうか?

そうすることによって、自分が今本当に何をすべきか、したほうがいいのか、そして何ができていたのかが見えてくるはずです。

まとめ

今回は出世と鬱の関係についてまとめてみました。

出世したり昇進したりすると、つい会社からいろいろと任されたんだという気持ちになり、いつも以上に気合が入りすぎてしまうことがあります。

昇進したからと言っていきなりその職位の仕事を完璧にこなせる人なんていません。まずはどういうところを自分は評価されて昇進したのかを考え、そのうえでできることを1つ1つこなしていくことが大切です。

出来ない自分を責めるのではなく、成長の過程と思い楽しみましょう。

焦らずゆっくりでいいんです。一歩一歩前へと進んでいきましょう。