最近なんだか仕事の調子が悪い。
ミスが増えた。
家に帰っても何もする気が起きない。
このような心があなたに発する「辛い」というサイン。心が限界を迎えている時に必ずこのサインは現れます。
このサインを無視してもさらに働き続けると鬱になる可能性が非常に高いです。
鬱になった場合やストレスで心を壊してしまった場合、復帰するまでに非常に時間を要する場合があります。
- 疲れがなかなかとれない
- 休日何もする気が起きない
- どれだけ寝ても日中眠気が残っている
- 顔色が悪い
- 元気がない、覇気がないと人から言われるようになった
鬱の段階別に見ても、心から体に訴えかけているサインがあります。
仕事が限界のサイン。あなたは今どの段階でしょうか?
Contents
初期症状
- しょっちゅうイライラすることが増えた
- どれだけ寝ても寝足りない気がする
人間が鬱の原因であるストレスを感じるのは、理想と現実にギャップがあるからです。
「自分が思っているようにならない現実」と言い換えてもいいかもしれません。
- 仕事でいっぱい商品を売って営業成績を上げたい
- 仕事の効率を上げるためにあの人にはこう動いてほしい
- 今日は何事もなく定時で帰りたい…
など、自分が思っている、考えている理想と異なる現実になった場合、人はそのギャップにいら立ちを覚えるのです。
➤ イライラすることが増えた
この状況ギャップにいら立ちを覚えるところからさらに悪化してしまうと、ちょっと道端で人にぶつかっただけでもイライラしたり、職場の些細な音が気になってしまったり。
本当に細かいところにも気が行ってしまい、どんどんと心が疲れてしまいます。
ストレスが全くかかっていないのであれば、細かいことなんて気にもなりませんが、思うように言っていないことがあるとそちらにそのイライラを転嫁してしまうのです。
➤ 寝ても寝たりない気がする
またどれだけ寝ても日中に眠気が襲ってくるというのは鬱の初期段階としてよくみられる現象です。
ストレスがかかると人の自律神経が乱れてしまいます。
自律神経が乱れると
・寝ようとすると明日のことが頭をよぎって心がどきどきして眠れず、日中に眠気が襲ってくる。
・真夏なのに手足が氷のように冷たい。指先や足先がしびれるような感覚がある。
・疲れが取れにくくなり、肩や背中が凝るようになった。
最近寝ても寝ても眠気がとれないなあ…と思ったあなた。実は鬱の入り口に立っているかもしれませんよ…。
中期症状
- 見た目の変化
- 無気力
この二つは両者が両者に関係しているのですが、無気力な状態と見た目の変化が同時に起こります。
➤ 見た目の変化
こちらは鬱の初期段階のストレスやイライラを発散させるために暴飲や暴食に走ったり、その逆で食べないことがストレス発散になる摂食障害にもなったりします。またそこからより深刻化するとごはんが食べられなくなってしまいます。
こんなことありませんか?
・上司からこってり怒られて食欲が出ない。
・仕事が激務過ぎてご飯を食べる余裕もない。
・かなり事が大きいクレームに当たってしまし、ごはんを食べる気力も湧かない。
このような摂食障害による体重の変化によって見た目も変化します。
またご飯を食べていなかったり、偏った食生活から十分な栄養が取れておらず、それに加えて睡眠不足からくる、元気のなさや覇気のなさが中期症状としてあげられます。
➤ 無気力
そしてこのころから何もする気が起きない。気力が湧かない状況に陥ります。
家に帰っても何もする気が起きずついているテレビをただ見つめるだけ。休みの日には外にも出ずにただ家の中でゴロゴロする。たまに頑張って外出しても何も楽しくない。
家に帰っても心身の休め方がわからなくなり、休みの日で家にずっといたのにも関わらず逆に体がぐったりしているようになります。
子供のころに親に
「いっぱい食べていっぱい寝ないと大きくなれんよ!」と言われたことはありませんか?
人間しっかり食事をとって、夜はしっかり寝て。休みの日には好きなことを好きなだけすることによって生きていくための活力を生み出しているのです。
その歯車が徐々に崩れ始めるのも鬱の中期症状として挙げられます。
このころになると鬱が日常生活にも支障をきたすようになってきています。心からのサインはすでにもう警鐘のレベルを逸脱しサイレンとして鳴り響いています。
末期症状
- 体に力が入らない
- なんの理由もなく涙が溢れだす
- 「死」を思い浮かべる
「鬱」になると本当に何もできなくなってしまいます。人間生きていく上で自信というのがやはり必要なのだと鬱になって改めて思い知らされました。
鬱の初期から中期、そしてこの段階になると理想と現実のギャップに苦しみ、その理想に自分が遠い存在だということに気づき、自分で自分を傷つけるようになります。
精神的な意味でも、物理的な意味でもです。
精神的な意味:うまくいかない、思い通りにいかない理由がわからず混乱している状態です。なぜうまくいかないのか、どういう理由で思い通りにいかないのかも判断ができず、客観的に自分自身を見つめることができません。そして自分自身を「何もできない存在」と決めつけてしまい、その結果として自信の喪失。それによる全身の虚脱感や無気力感に苛まれてしまいます。
物理的な意味:上記のような状況に陥ってしまった自分が許せなくなります。精神的に追い詰めてもまだ理想とのギャップに悩み、最終的には物理的に自分を傷つける状態です。自傷行為ともいわれる行動です。
鬱の末期症状は私の心身にもはっきりと表れました。
こちらは当時の様子を記事にしたものです。私は仕事で追いつめられた結果、精神的にも肉体的にも自分を傷つけるようになってしまいました。
本当に「異常」です。彼女と遊んでいる時もふとした瞬間に涙がでてきて、仕事のことを思いだすだけで絶望感が私の心を支配していきました。精神的な変化のほかにも、胃痙攣を起こすなど肉体的な変化もありました。
「楽になれるなら死のうか」と本気で考えていました。
ほかにももっと会社なんていっぱいあるのに。転職という選択肢や、その営業所から異動をかけてもらうということも休職することも頭にはありませんでした。
それほどまでに周囲のことが見えておらず、とにかく今のこの現状から逃げ出したいという気持ちでいっぱいでした。
限界のサインを迎えたときにすべきこと

このように鬱には段階があり、その段階ごとに心があなたに発するサインというものがあります。
体調や心境の変化です。自分自身にしかわからないものもあれば、ほかの人からみても一目瞭然でわかるものまであります。
「まだ大丈夫」「最近調子悪いだけ。すぐに元通りになるさ」
大丈夫と自分に言い聞かせているあなた。もうそれは限界のサインが来ているのではないでしょうか?もしそのようなサインが出た場合は以下のことを試してみてください。
➤ 鬱病だということを自覚
どんな病気でもそうですがなるべく早く治すためにはまず自分がその病気にかかっていることを自覚することです。
なので上記のようなサインが出た時点で自分は鬱なのだということを認めましょう。
物事を判断することが難しくなっている。意欲が湧かず感情表現が難しくなっている。
その「何か変」と思ったタイミングが心が発している警告音なのです。
まずは自覚が第一だと思います。
➤ 仕事と距離を置く
仕事のストレスや人間関係に疲れた場合一先ずその状況から自分を遠ざけてください。
鬱は心の肉離れといわれるように鬱になったらまずは休むことを優先してください。
理想は早めにその会社に見切りをつけて転職してしまう事ですが、転職することもリスクがついてきますので、まだ会社で働く意思があるのであれば休職を申し出ましょう。
仕事も嫌いではない、会社も悪くない、けど職場の人間関係が悪すぎる…という場合であれば「転勤」という選択肢もあります。
今の状況に居続けると鬱は悪化の一途をたどります。仕事と距離を置いてしっかり休みましょう。
➤ ストレス発散方法を考える
小さなヒビからダムは崩壊するように、日々の仕事でたまるどんな小さなストレスでも発散する癖を身につけましょう。
大切なのは誰かから言われたことを実践するよりも自分がしたい、やりたいと思う事をやりたいだけやることです。
ストレスを感じないようにというのは無理な話なので、ストレスをため込まないように少しずつ少しずつ発散してあげることが大切です。
まとめ
以上が鬱の段階別の症状と解消法でした。
もし今の自分の症状に当てはまるものが1つでもあれば鬱の疑いがあります。
早めに心のサインに気づいてあげて、鬱が悪化する前に症状を和らげてあげましょう。
鬱は放っておくとどんどん悪化していきますからね!
早めの自覚、早めの治療、そして早めの休養をとるように心がけてください。