プライドが高いと鬱になりやすいのは本当か。自分との向き合い方について考える。




鬱を治す、克服するにはまず自分が鬱だということを認めることから始まります。

 

例えば、風邪の時に風邪だと自覚せず休みなく働いているとさらに風邪は悪化します。

自分は風邪だということを自覚し、その風邪に効く薬を飲んだり、病院に行ったりと風邪に対応することが回復の近道となります。

鼻水が出たり、咳が出たり、熱が出たり、のどが痛くなったり。症状が出てくれるからこそ風邪だと自覚することができますが、

鬱はその症状がわかりづらく、なおかつ症状が出たとしても自覚しづらいというところに鬱の治療が長引く原因があります。

 

こちらは鬱になったときの私の症状です。

 

「あ、思い当たる節がある…」と思っても、本当に自分が鬱だと受け入れることができますか?

今回は鬱の治療に不可欠な鬱を認めるという作業。そしてそのために大切な自分のプライドとの付き合い方についてお話していきます。

 

Namino
Namino
鬱になりやすい人の傾向として「プライドが高い」ということがあげられます。どういうことか、考えてみたいと思います。

 

 

鬱とプライドの関係性

まず最近鬱病という言葉を耳にする機会が本当に増えています。

 

平成25年に厚生労働省が行った調査では、うつ病の有病数は6.7%で15人に1人が生涯に一度は鬱病にかかる可能性があると報告されています。

鬱病患者も年々増える一方で2008年には患者数が100万人以上になったと言われています。

しかしその鬱病患者の中で5人に3人にはきちんと意思を受診していないということも明らかになっています。

参考 厚生労働省:患者調査上巻第64表 総患者数, 性・年齢階級×疾病小分類別 2008年

 

Namino
Namino
検査していない方も多いので、本来はもっと多いのかと思います。

 

このように鬱病というのは決して稀な病気ではなく誰でもかかる可能性があります。

ではそんな鬱病になりやすい人というのはどのような性格の人でしょうか?

 

 

 

➤ 真面目

真面目な人は仕事熱心で、自分で決めた目標を達成しようとする意志が強い人です。

「あの人はストイックだな」と言われるような人を想像してみてください。

その一方で、もし目標が達成できなかった場合は自分を責める原因になってしまい、ストレスを自分の手で作りだしてしまうようになってしまいます。

 

 

 

➤ 責任感が強い人

リーダーによく任されるような人、上司、人から頼られる人、目標達成意識が人一倍強い人。

このような人は…だから~しなくてはいけないという鬱の準備段階に気づいたら立っていたということになりかねません。

すべてがすべて思い通りに事が進んでいるのであれば鬱のトリガーを打つこともありませんが、人生すべてうまいこといくとは限りませんよね。

 

 

 

➤ 感情表現がうまくない人

言いたいことを押し殺してしまう。感情を自分の中にとどめてしまうタイプも要注意です。

「こんなこと言ったら、この人はどうとらえるんだろうか…」

一般的に良い人と言われるひとは自分が我慢すれば大丈夫と考えてしまいます。

また素直に思ったことを伝えられず、相手に合わせることが多くなります。

周りの人のことを優先させれば、物事もスムーズに進むこともありますが、自分の思い通りにはいつまでもできないのでストレスは溜まっていく一方となります。

時にはおもいっきりわがまま言ってもいいんですよ。

 

 

 

➤ 優しい人

人が困っているのを助けずにはいられない、他人に対して、怒れない、辛い、いやだと言えない

このような性格の持ち主の方は鬱になりやすい傾向があります。

人に怒れない。嫌なことを抱えてしまう。自分の感情を表現しづらい。

こちらも感情表現がうまくない人と同様にストレスを発散する術がないので、自分のなかでどんどんとストレスが蓄積していくようになります。

 

 

➤ 鬱になりやすい人の共通点とは?

その中でも共通していることがあります。

 

それは「理想と現実にギャップがある」ということです。

 

 

・4年目までには昇進したいのに今日もミスをしてしまった。

・営業成績トップになりたいのに全く商品が売れない。

・仕事が早く上達したいのに全然成長していない。

 

 

このような自分がこうしたい、こうありたいという理想と、実際の現実とのギャップを実感したときに人はひどく自分のことをいましめるようになります。

 

 

・真面目な人であれば目標が達成できなかったときに

・責任感が強い人であれば、任されたことを完遂できなかったときに

・感情表現が苦手な人であれば、自分が思っていたこととは逆の方向に事が進んでしまったときに

・優しい人は人を助けてあげられなかったときに

 

 

自分を傷つける原因になってしまいます。

じゃあ鬱を治すにはその理想と現実のギャップをなくしてしまえばいいということになります。

理想を下げるか、現実をあげるか。

そこでそれを邪魔するのがあなたの中にある「プライド」です。

 

 

 

 

プライドはあなたを邪魔する

上記のような理想と現実のギャップに悩まされるのであれば、そのギャップを解消すればいいんです。

 

簡単に言うとプライドを捨て去ったらいいんです。

 

・4年目までには昇進したいのに今日もミスをしてしまった。

→ミスはミスでしっかり受け入れよう。今の自分は4年目までには昇進が無理そうだから、5年目までには昇進できるようもう一度基礎を固めよう。

 

・営業成績トップになりたいのに全く商品が売れない。

→商品が売れないのは自分のせいだ。もう一度接客態度やセールストークを見なおそう。

 

・仕事が早く上達したいのに全然成長していない。

→自分は仕事の呑み込みが遅いから、今は1つ1つできることを完璧にこなしていこう。

 

 

 

このように理想と現実のギャップがあった際にもしプライドがなかった場合は自分の欠点を見なおし、最善策を考えて実行しようとします。

 

 

しかし、本当にそう思えますか?

 

 

昇進したら彼女にプロポーズするんだ。

上司に営業成績トップをとると言ったんだ。

周囲の人と比べて自分は成長が遅すぎるんじゃないのか。

 

 

仕事をするにあたって、本当にいろいろな要因が複雑に折り重なっています。

その中でプライドを捨て去るということは本当に困難です。

 

 

 

➤ プライドを捨てきれない原因

今プライドを捨てきれないのはあなたが生まれてきてから今までの人生が大きく関わっています。

 

 

・部活では県大会に出場

・部活ではキャプテンを任されてチームをけん引した

・生徒会長になって学校の顔になった

・テストでは毎回上位に入っていた

・目標としていた大学に頑張って入学した

・就職活動を勝ち抜いて上場企業に勤めることができた

 

 

 

このような具体的な成績が残ったや地位を確立したということだけではなくて

 

 

・男なら涙を見せてはいけない

・女ならば身なりをきれいにして礼儀正しくなければいけない

・ほかの人に迷惑をかけるような生き方をしてはいけない

・誰かのためになるよう生きなければいけない

 

 

 

生きてく上での思想や所作などの1つまで親や学校の先生、あなたと関わってきた人たちがいつのまにかそのような暗示を擦り込んでいるのです。

 

その中で自分の中での理想像というのがどんどん成長し、完成していくのです。

 

学生時代ではスポーツや勉学など頑張れば成果がでることがありふれています。頑張ればほかの人との差も実感できることが多いです。

そういう良い体験や成功体験を積むことで自分の充足感につながり、そしてそれを1つ、また1つと繰り返すことでどんどんと現実とかけ離れてしまった理想の自分のできあがりということです。

 

このような時に限って理想とかけ離れた現実を突きつけられるような出来事が起こります。

 

 

その時に思うのが

「俺はまだまだできるのに」「自分の実力はこんなもんじゃない」「俺はここで終わっていい人間なのか?」「なんで俺はこんなこともできないのか…」

 

と自分を傷つけはじめてしまうのです。

 

これを続けていくと理想と現実のギャップがどんどんと大きくなっていきます。

 

基礎ができていないのに応用問題をこなしていくようなものです。

 

ではここであなたに質問です。

「あなたはプライドを捨てることができますか?」

 

 

プライドを捨てるということは自分が過ごしてきた人生を否定することになるかもしれません。

それでもプライドを捨てることができますか?

 

生徒会長をしていた自分を、テストで上位を取り続けた自分を、有名な企業に就職できた自分を、

あれは運がよかっただけだと割り切って今の等身大の自分を見つめなおすことができますか?

 

このようにあなたが人生を通して擦り込まれてきた理想がプライドを高め続け、自分はこうあるべきだと思う理想が下げられなくなってしまいます。

 

Namino
Namino
これほどまでに鬱の原因とされるプライドを捨てるということは困難を極めます。人生をかけてあなたに暗示が刷り込まれていますからね。

 

 

 

 

鬱の治し方とは?

その上で私から提案したいのは

 

「今すぐ逃げろ」

 

ということです。

 

鬱になったら逃げるんです。休むんです。

 

私もそうでしたが鬱になったときというのは物事を冷静に処理することができなくなります。

 

 

 

➤ 鬱になったらとにかく逃げろ!…だけどなぜ?

あんなこともできません。こんなこともできません。

 

ご飯も一人で食べられません。出勤するのも誰かの手を借りなければ動けません。家にいても泣くことしかできません。

 

仕事もまともにできません。

 

「俺ってこんなに仕事ができなかったっけ?」

という最近ミスが多いということが本当に増えます。

 

これは一時だけだと思いました。時がたてばうまくいくさと思いました。

完全に冷静な判断が下せていませんでした。

 

今思うとあの時の自分は本当におかしかったと思います。

 

そんな理想と現実のギャップに混乱しながらも、自分を鬱だと認めるために人生を否定してまでもプライドを捨てることは困難、いや不可能に近いことだと思います。

Namino
Namino
鬱になる、なりかけの時期は本当に目の前の現実を受け入れられずなぜこんなにも体調が悪いのかわかりませんでした。なのでゆっくり落ち着いて状況を判断するためにも「逃げろ」です。

 

 

➤ 様子が変だと思ったらすぐに休みましょう

様子がおかしいと思った時点で休みましょう。

 

休めないのであれば、今後もっと冷静さを失うことになり、鬱は確実に悪化します。

 

何が何でも休むべきなのです。

 

インフルエンザになったら会社を休みますよね?

怪我をしてしまい働けなくなったら会社を休みますよね?

仕事だけでなくとも、骨折したら部活の試合に出るのを辞めますよね?

肉離れを起こしたら練習するのを辞めますよね?

 

鬱は心の肉離れと言われています。

治療するには絶対安静。これが一番です。

 

 

 

今の風土が合わないのであれば、心地よいと感じる地域まで逃げてもいいんです。

あなたが大好きな仲間がいるところへ避難してもいいんです。

何もしたくないんであれば、何もしないところで休んでいてもいいんです。

 

 

そのためにすべてを置いて逃げろです。

 

プライドを捨てることは本当に困難です。

 

そうしてしっかりと休養をとることによって、

「あ、自分はもしかしたら鬱だったのかもしれない」とようやく自覚することができるようになるのです。

そこまでしてようやくプライドを捨て、鬱である自分を自覚することができるようになるのです。

 

 

いや、そこまでしなければ鬱から回復できないのかもしれません。

 

 

 

➤ 鬱から回復するために

もちろん今すぐ会社を辞めることができれば何も問題はありませんが、現実的には不可能です。

 

なので計画的に「逃げろ」を行いましょう。

 

 

・リフレッシュ休暇をとる

・いつも休日は家でこもってばかりだから、たまには遠くまでドライブに行ってみる

・体を動かしてストレス発散をする

・思い切って転職する。転職活動を始める。

 

 

 

せっかく入った会社です。

仕事を辞めてしまうと収入源もなくなってしまいます。

離職や退職をすることのリスクは、今現在私は自営業をしているので痛いほどよくわかります。

仕事を辞めることや体調不良のために仕事を休むことが困難なのが現実かと思います。

一緒に鬱から回復できる方法を考えていきましょう。

 

特に今の会社が嫌で嫌でストレスが溜まっているのであれば、すぐに転職をすることをお勧めします。

 

 

 

まとめ

だれしも鬱になったときには「自分が鬱だったなんて」と思います。

 

鬱になること自体初めての経験です。

 

その鬱になったときに鬱から脱出する「知識」があったのであれば、初めての経験であったとしてももっと早く克服することができると思います。

今仕事がストレスで辛い、鬱になりそう、という人だけでなく、これから仕事を始める人や今何も不自由なく働くことができている人、自分は鬱とは関係ないだろうと思っている人。

そういった働くすべての人に鬱から脱出する術や鬱になってしまったときどうすればいいか、私の体験ではありますが誰かのためになってくれればいいなと思い引き続き当ブログを続けていこうと思います。

私と同じ思いをする人が1人でも減ってくれますように。